2013年1月3日木曜日

Happy New Year と あけましておめでとうございます

日本はまだ正月三が日ですね。初詣、おせち、福袋、駅伝、とお正月ムードにどっぷりとつかっているいることと思います。

ここアメリカは今日は1月2日。1日はこちらもNew Year’s Dayで祝日ですが、もう今日から平日です。夫も会社に出勤しました。
なんとも、ところ変われば、ですね。

ところで、「あけましておめでとうございます」は英語で何と言うでしょうか? 
"Happy new year!" ですよね。

ところがこれが微妙に、いえ、かなり似て非なるコトバなんです。

日本語の「あけましておめでとうございます」は、除夜の鐘を聞いて時計が12時をまわり年が明けた瞬間に解禁ですよね。 31日に言っている間抜けな人はいないでしょう。

でも英語のhappy new year! は、大みそかに言っていいんです。
というか、クリスマス終わったらもう挨拶はこれのみ。早い人は、クリスマス前から”Merry X’mas and a happy new year!" と挨拶します。

つまり、日本語だと、 「(年が)明けまして、おめでたいですなぁ」と年が明けた後に、その感動を皆でしみじみと共有する感じですよね。
英語は、(Have a) happy new year!ハッピーな新しい年を(お迎えください!)という意味です。 そう、日本語の「良いお年を~~~」がより正確な訳だと思われます。
そしてこの表現を年が明けた元旦以降もそのまま使います。今度は同じ言葉でも、「今年もどうぞ良い一年をお過ごしください。」の感覚です。 お気遣いはうれしいですが、ぜんぜん、年が明けためでたさを共感していない気がします。

しかも
「良いお年をお迎えください」と
「あけましておめでとうございます」と
「今年も良い一年をお過ごしください」と、さらに
「今年もよろしく」までまで
すべてを一つの挨拶で済ませよう、って魂胆です。なんともアバウトな、というか、「けじめ」が無い、というか、、、。 これが私にはどうにも気持ちが悪いんです。仕方が無いので心の中で気持ちトーンを変えて言ったりしてみます。

Merry Christmas!も同様で25日クリスマスになる前、感覚的には15日すぎぐらいからかなぁ、使いだし、そして25日当日も同じ挨拶が有効です。でも、これは日本語の言い方が存在しないので、私的にはすんなりと受け入れられます。

しかし新年の挨拶はなぁ。なぜXの前とその瞬間と後を一緒の言葉で済ませられるんか!まったくけじめと言うものが無いではないですか。

そう、けじめというのは英語には無い、とても日本的な感覚だと思います。
英語は、その瞬間Xを意識しながら「ちょっと前」の時期を重視してXを最高潮で迎えられるよう盛り上げる、盛り上げる。継続してon goingな感覚ですね。そして意外とXの後は流れ解散的なしまりの無さがあります。 
 三本締め、無し。
New year’s eveのパーティーはタイムズスクエアーのカウントダウンをTVで見ればわかるように、相当派手です。しんみり、とか1年の反省とか、全く感じられません。
一方、日本は紅白やパーティーで盛り上がっていても、年明ける前の最後の15分は除夜の鐘を静かに聞き煩悩を洗い流しておごそかに新年の瞬間を待ちますよね。

昔、旅行で訪れたメンフィスのレストランやパブでの年越しNew Year’s Party はすごい盛り上がりでした。そうそう、年が明けた瞬間誰かれ構わず隣の人とキスしてた(人もたくさんいました。 私はちょと、、。) これが明け方の閉店時間まで続くとは、アメリカ人体力あるな、と感心しきり。この調子だと元旦当日はどんなに盛大な新年幕開けのイベントがあることかと期待していたのですが、元旦にホテルから外に出てみると、、、 道路には昨晩の紙吹雪や爆竹のゴミが散乱し、あんなに盛り上がっていたお店は固くシャッターを閉ざし、さながらゴーストタウンの様でした。
神聖な元旦をこんな汚れた状態で迎えるなんて、罰あたりな、今年一年この街ずっとゴミまみれだよ!と唖然としたのを覚えています。 

そして気づいたのです。
アメリカ人にとって、元旦とは、クリスマスから続いていた飲み食いらんちきパーティーのフィナーレNew Year Partyを明け方終了し、明日から始まる一年の活動に備えて、丸一日かけて二日酔いさましにあてる単に”おまけ”の休日にしかすぎないんだ、と。

さて、
これからも、こんな調子で、日本語とアメリカ英語に挟まれて、時に、こ、これは、ち、違う、と悶えながら、色々考察していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたしいます。
そして Happy New Year!

晴子